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おむつかぶれについて
おむつかぶれとは、おむつを長時間着用することで、おむつの中の皮膚が蒸れ、皮膚に炎症が起きる症状のことです。皮膚が赤くなったり、ぶつぶつができたりといったものから、表皮が剥がれて強い痛みを伴うものなど、さまざまな症状があります。
おむつかぶれの症状は改善しても再発しやすく、おむつを着用中は慎重に管理することが必要です。
おむつかぶれの症状
おむつかぶれは、おむつが長時間皮膚に接触することによって起こる皮膚の炎症です。
おむつと接触している皮膚が赤く炎症を起こし、肌が赤みや発疹を伴い少し腫れている状態です。触ると熱をもっていたり、軽度の痛みやかゆみを感じたりする場合もあります。この段階では、適切なケアを行うことで比較的容易に改善します。
また症状のタイプとして、刺激性おむつかぶれ(尿や便などの刺激によるもの)と、カンジダ性おむつかぶれ(カンジダ菌による感染)があります。カンジダ性タイプの症状の中には、小さな水ぶくれや、鮮やかな赤みといった特徴がみられます。症状の程度によっては、専門の医療機関に紹介する場合もございます。
おむつかぶれの原因
おむつかぶれの原因は、尿や便が皮膚について生じる刺激、摩擦、湿気、そして、カンジダ菌などの真菌感染などが挙げられます。長い時間おむつをつけたままにすることや、あまり通気性の良くないおむつを使用すること、おしりふきを使用する際に強く拭いてしまうことなども悪化の原因となります。
おむつかぶれの治療法
おむつかぶれの治療法は、主に皮膚を清潔に保ち、刺激を避けて炎症を抑えることです。具体的には以下のような方法が効果的です。
1.清潔な状態を保つ
こまめなおむつ交換が最も重要です。汚れたおむつは、尿や便の刺激が皮膚に長時間作用し、炎症を悪化させるため、できるだけ早く交換しましょう。おむつ交換の際には、ぬるま湯で優しく洗い、清潔なタオルでそっと押さえるように拭きます。ゴシゴシこすらず、優しく水分を吸わせるように拭いてください。刺激の強い石鹸やウェットティッシュの使用は避けるようにしましょう。
2.乾燥させる
おむつを交換した後は、皮膚を十分に乾燥させることが大切です。風通しの良い場所で自然乾燥させるのが理想的ですが、時間が無い場合は清潔なタオルで優しく水分を吸い取ります。
3.保湿
乾燥した皮膚は、さらに炎症を起こしやすいため、保湿剤を使用することで皮膚のバリア機能を保護し、回復を促進します。市販のベビーローションやクリームを使用する際には、肌に極力優しいものを選びます。ワセリンなど油性タイプのものは、適量を塗布することで皮膚の保護に役立ちます。
4.通気性の良いおむつを使用する
おむつは通気性の良いものを選びましょう。蒸れやすい素材のおむつは、おむつかぶれ症状の悪化につながる恐れがあります。
5.薬剤の使用
症状が改善しない場合は、医師の指示に従い薬剤を使用します。自己判断で薬剤を使用せず、必ず医師の診察を受けて適切な治療を受けましょう。
ご自宅で気をつけること
おむつかぶれは、早期発見と適切なケアをすることが大切です。 なかなかおむつかぶれの症状が改善しないという場合や、重症化が疑われる場合は軽視せず、小児科や皮膚科などへご相談ください。